看護師の退職の理由② ~私の周りの退職者
前回のブログで看護師の退職について書きました
1位 人員不足で仕事がきつい
2位 賃金が安い
3位 休みが取れない
4位 夜勤がつらい
5位 医療事故への不安
6位 職場の人間関係
7位 仕事の達成感がない
8位 患者・家族からのクレーム
自治労連「看護職員の労働実態調査中間報告(2011年)
ということでしたが、私の周囲ではあんまりこれは当てはまらないように感じます。
私は今の職場は中途採用なのですが、その時に同時に入職した新人看護師さんたちが何年かして辞めていった理由は、遠方の人との結婚による退職、出産により育児のため退職、看護師になる前にやっていた仕事に戻りたくなって退職、看護師よりリハビリの仕事をしたくなり専門学校に入るため退職となっています
20歳代で退職する時にはそういうかんじなのですが、40歳後半から少しずつ他の理由で退職者が出るようになります。
「同期入職の看護師が自分より先に管理職になった」
というのがあります
どの職場でもあるように組織のトップが替わると、推される人間が変わっていきます
係長、課長と登って行ったときにトップが交代してずっと課長どまりで、後から来た人が師長になってしまう、というのは複雑な思いがあるようです
「住宅ローンを払い終わった・子供が社会人になった」
この理由で、もう3交代をする必要もなくなって、もっとのんびり働くために退職するという人も出てきます
うらやましいです・・・
独身の看護師さんで、40歳半ばで
「老後の資金は貯め終ったので、後はのんびりパートでもする」
という人もいました。素晴らしい!
「3交代をする体力がなくなった」
40歳後半から、この理由で3交代のある病棟以外の勤務を希望する人が増えます
私の勤める病院で50歳以上で3交代をしている人を思い浮かべてみましたが、数人しかいないです
夜勤のない部署は、育児中で夜勤免除されている看護師が優先的に配属されるので、夜勤のない部署は育児中の看護師でいっぱいです。
体力的に夜勤がしんどい、という理由で夜勤のない職場を希望しても、その部署に空きがないと異動できないので、やはり辞めていく人もでてきます
やっぱり夜勤って過酷ですもんね
親の介護でやめる人はほとんどいないです
利用できる制度をよく知っていることや、院内のワーカーに相談することができること、個人的に思うのは、看護師として働いていると収入が確保されているので、自宅介護が無理な時は、比較的入居しやすいグループホームやサ高住を迷わず利用できること、介護は家族だけで行うよりもサービスを利用するほうが介護する側・される側にとって利点が多いことを理解していることもあるのではないでしょうか
40代後半を過ぎて退職される看護師さんは、クリニックよりも介護保険施設で仕事をされる方が多いです。
夜勤なし、残業無し、週休完全2日という条件が良いのでしょうか。
自分が年をとって、自分自身や親の介護が身近になったために選ばれるのかもしれません。
私自身も若い頃は最新の医療に関わっていたい気持ちが強かったですが、今は、最終的には人が幸せな最期を迎えるために役立っていく仕事がしたいと考えています。