継続は力なりと思う看護師の日記

思えば長く続けている看護師というお仕事、研究、そのほかについて書こうと思います

若手看護師を育てるということ

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私の勤める病院で、3年目前後の看護師が自分の看護についてプレゼンし、資料にまとめて発表する、という発表会があります

何人かでグループになって行うグループ学習です

 

テーマは何でも良いので、自分が取り組んできたことについて発表をします

 

3年目の看護師は看護研究の経験もほとんどなく、パワポを使っての発表というのもほとんど経験がありません

 

半年くらいかかってテーマを選定して発表の準備をします

その発表の指導にここ何年か関わっています

 

忙しい勤務の合間を縫って行うものなので、なかなか3年目の看護師は準備ができません

テーマの選び方から、調べ方、文章、構成、発表の仕方までいくつかのグループを担当して、支援していきます

 

私は、業務外に時間を作ってグループで話し合い、発表する形ができればそれでOKだと思っています

どんな内容であっても、自分たちがしてきたことや興味のあることを調べ、文章化し、パワポや資料を作って発表するなんて、慣れない看護師にとっては、長い時間がかかることだし、大変なことです

 

看護師本来の業務とは違うことですし、そういうことが苦手な人だって多い中、上からやれ、と言われてやらねばならないことなので、やったことだけでも褒めてあげたい

そして、こういうプレゼンの能力というのは今後必要になっていくことだし、看護研究にもつながっていくことなので、やって役に立った、楽しいこともあった、という気持ちで終わってほしいと思っています

 

そして、その発表が先月無事終わって、その会の評価を行う集まりがありました

 

もう、うんざりしてしまったのですが、これを指導する看護師の厳しいこと・・・

指導担当は、だいたい看護師経験20年くらいのベテランさんなのですが、文章能力が低い、価値がなかった、質が低い、パワポがひどいなどなど言いたい放題です

 

文章能力の指摘に関しては

「あんたがそれを言う?」

というものや

パワポの見づらさを指摘する人に関しては

「そう思ったら、発表前に変えるように言えばすむことじゃん」

というかんじでした

テーマに関していまさらケチをつけてみたり、いったいこの会は何なんだ?とうんざりしました

 

本来ならその発表会の評価を行うならば、どのような点で指導が至らなかったかを話し合って次年度に生かすべきなのに、3年目の看護師の発表の悪かったところを挙げてどうする?と思いました

しかも、とにかく悪かったところに話題が集中して、努力への評価や彼女たちが持っている能力を鑑みての評価というものが全くなかったのです

 

これは、この会の責任者に若手を育てるという意識が欠けているためかもしれません

私には、ベテラン看護師たちが、自分たちのプレゼン能力と比較して若手の看護師を批判し、貶めているように感じられました

マウンティングというのでしょうか、私達のほうが出来る、私達はすごい、というアピールのようにも思えました

 

ということで、今日は同年代の看護師なのに、若い看護師を育てる、という気持ちがなく、あまつさえ叩きに行くという会に参加して、一日とても嫌な気持ちでした

 

人を叩く、というのは、自分が認められたい、褒められたい、の裏返しではないかと思います

相手を落として自分を上げる・・・

でも、認められて褒められたいのは誰もが同じで、特に若い看護師はそうやって伸びていくのだと思うのですが、いい年をして、まだ認められたいのか・・・

と複雑な思いでした

認めて評価されたいなら、自分だけじゃなくて、若手を育てることで評価されればお互いWinwinなのになぁと思った日でした