ラーメン屋さんに接客を学ぶ
外食は家で食べられないものを食べに行く、というかんじです
年とともに、「自分で作るのが一番美味しい」と思うようになってしまったので、ほとんど外食はしません
なので、家で作るよりも美味しいもの、といえばラーメンなのです
最近、京都に本店を持つ全国チェーンのラーメン屋さんに行ってきました
魚介系コッテリなんて、多分大好きだろう、と期待していましたが、いつも混んでいるのでなかなか並んでまで行く元気がありませんでした
が、どうしても食べたい!と思ったので、時間を外していってみました
さすがに雪が降っていたので外まで行列はありませんが、ドアの内側には10人くらいは待っていて、待合のスペースがぎゅうぎゅうです
「食券をお買い上げになってお待ちください」
と声をかけられ、
買って、待っていました
待ってる間はヒマなので、スタッフの動きを見てました
お店のスタッフは、30歳後半からそれ以上の男の人ばかりで、作る人をいれて5人くらいいました
コの字型のカウンターと奥にテーブルが3つあって、こんなに混んでる時に接客を2人でまわすのは大変かな、とみておりましたが、おじさん方、動く動く
動きにムダがなく、よく気づく
空いたテーブルを片付けるのも速いので、客も長く待たされることがありません
よく忙しい店でありがちな、席は空いてるのに片付ける人間がいないため、お客はずっと席に案内されずに待つ、というあのいらだちがありません
おじさん方、みんな声がとてもよく出ているのですが、これもありがちな押し付けがましさがありません
時々、ラーメン屋さんに行って、スタッフ全員口々に元気よく「らっしゃいませーー」と叫ばれて、うるさいなぁと思う時があるのですが、それがないのです
なんというか、職人さんたちが、黙々と仕事してるけど、礼儀正しい、というかんじですかね
スタッフの方々、別にニコニコしているわけでもなく、爽やかでもありません
町で会ったらちょっと避けたくなるくらいな強面の人もいます
カウンターの隣の席の丼を片付ける時も
「すみません」と少し頭を下げてました
「お待たせしてすみません」
「器が熱いのでお気を付けください」
これが、とても自然に出る方々でした
これが個人経営のお店ならわかるのですよ
店主のポリシーとか教育とかで、なんとかなるものです
でも、チェーン店で、すっごい忙しい時に、なかなか出来るものではありません
実際、これだけかんじの良い接客のラーメン屋さんは初めてでした
帰る時も、ドアの外まで客を見送って
「お待たせしてすみませんでした、ありがとうございました」
と言ってました
つい
「すっごく接客良いですねぇ、すごいです」
と言ってしまいました
「いえいえ、行き届かなくて・・・
そういって頂けると励みになります」
と、少しだけ笑って言ってくれました
この対応では他のお客さんたちも、待ってもそんなに不満じゃなかったと思います
そして、それに比べて・・・のお店にも先月行きました
県下に山のようにある回転寿司の中でも一番有名なお店があって、そこは休日は開店前から駐車場がいっぱいで外にまで行列ができるようなところです
いつも行列待ちが多すぎてあきらめてしまい、行く機会がありませんでした
が、子供がバイト代がでたのでおごってあげる、というので、待ち時間が少ない時間を狙って行ってみました
なんというか・・・
並んで入ったのですが・・・
満席なのにお店に活気がなく、職人さんたちにやる気がまったく感じられません
忙しくて疲れてる?
注文されるのが嫌なの?
職人さん同士のギスギスした雰囲気も伝わってきます
職人さんたちは無表情で、黙々と仕事をしてますが、注文が聞き取れないと
「え?」
「え?」
と顔をしかめて聞きなおし、
注文したお品があまりに遅いので、注文が通っているか確認すると、返事もしないまま、握りだして、無言で渡されました
同じ接客業として許せん!と思ってしまって、すぐにお店を出ました
このお店の名前と「接客」で検索すると、味は良いが接客はひどいという評価がでていました
こんな対応をしていると客はおのずと離れるだろう、と書いてあり、本当にそのとおりだと思いました
というので、社員教育の大切さ、真摯な態度であることの大切さを学ばせていただきました
そのラーメン屋さん、味としては、ものすごーく好きとまでは行きませんが、今後も通うことになると思います