継続は力なりと思う看護師の日記

思えば長く続けている看護師というお仕事、研究、そのほかについて書こうと思います

看護師の肥満は許されない?

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私の勤める病院の糖尿病専門医は5人ともぽっちゃりです

白衣なんかピチピチです

 

糖尿病の指導で、かなり瘦せ型体系の患者さんに対して

「数値がいまひとつだから、後2キロは減らすように食事を減らした方が良い」

とおっしゃったりします

 

患者さん方は

「あの人に痩せろと言われたくない」

とか

「好きに食べてる人に食事を減らす苦労がわかるのか」

とぼやいています

 

医師には遠慮があるので患者さん方は面と向かっては言いませんが

看護師に対してはかなり好きに言ってます

若い看護師には言い易いということもあるのでしょう

 

それこそ、

「痩せるのはあんたのほうじゃないの」

とか

「また太って、どうしたの」

なんて言う人もいます

 

看護師を含め、接客を仕事とするには、ある程度ふくよかなほうが、安心感があるというか、おおらかというか、人の好さそうな雰囲気があるので、良いなぁと個人的には思ったりします

 

けれども、やはり栄養指導や肥満は成人病のリスクがある、という教育を患者さんにしなくてはいけない立場にある人は、太ってはだめだと思うのです

看護師に既存の白衣、XLが入らずに特注、という人は各病棟に1人いるかいないか、ぐらいだと思いますが、メタボな人はけっこういるかも、とかんじます

 

厚生労働省の平成27年「国民健康・栄養調査」によると、肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合は男性29.5%、女性19.2%ですから、だいたい看護師も同じ割合かもしれません

 

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看護師が心身ともにハードワークで、ストレスの高い職種であることは有名です

それに関連して肥満を考えると

 

・手っ取り早く「美味しいものを食べる」ということでストレスを発散する

・お給料をそこそこはもらっているので、通販やスイーツに目がいって、過食してしまう

・夜勤で眠気防止のためにお菓子を食べる

・夜勤では複数で仕事をするために、お菓子を持って来てコミュニケーションを図る

 

などが直接の肥満の原因でしょうか

 

あとは、ストレスや緊張状態が続いたり、夜勤などでじゅうぶんな睡眠が取れない、または眠る時間がまちまちになると、自律神経のバランスが崩れてくると言われいて、交感神経優位の状態が続きエネルギーを蓄積するそうです


そのうえ睡眠時間が短い人は、代謝が悪く太りやすいと言われています。

 

あと、思うのは、看護師さんって美意識が低いというか、OLさんとかに比べて、髪やメイクに関心が薄いように思います

普通の会社勤めなら、たいてい小奇麗にしているものですが、看護師は清潔感さえあれば良い、化粧は最低限で良い、どうせ白衣に着替えるのだから服もそんなに気にしない、という人がいます

 

でも、経済的には恵まれているので、ヴィトンのバッグやUGGのブーツは履いているけど、スエットに近い服で通勤、40歳代、50歳代になってもノーメークという人も珍しくありません

太っていても美意識だけは保つことが望ましいと思います

 

話がそれましたが、看護師の肥満、許されるか許されないか?

「肥満は万病の基」という現代の医学の考えでは、許されない、と思います

自分たちは看護、医療のプロなのですから!

 

世界で肥満者は21億人とも言われていますから、肥満に関する研究はいろいろとされいているようでです

 

肝臓内トリグリセリドで良い肥満と悪い肥満を区別できる。悪い肥満の人は、肝臓も筋肉も糖や脂肪の代謝レベルでインシュリンに抵抗性が顕著だが、良い肥満の人は太っていても代謝にほとんど変化がない

「Metabolically normal obese people are protected from adverse effects following weight gain(肥満でも代謝が正常な人は体重増加による悪影響から守られている)」2015.1.2号Journal of Clinical Investigation掲載論文)

 

だそうで、肥満でも問題がないタイプもあるとのことですね

 

「私の肥満は良い肥満だけど、あなたの肥満は悪い肥満だから痩せなさい」

と患者さんにいうのは、今はまだ通じないように思いますので、やっぱり気をつけねばなりませんね!