継続は力なりと思う看護師の日記

思えば長く続けている看護師というお仕事、研究、そのほかについて書こうと思います

看護学生の臨床実習指導というお仕事①講習会参加

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患者さんへの看護、というお仕事以外に看護師にはいろいろなお仕事があります

その中のひとつに、病院に実習にくる看護学生への指導、というものがあります

 

学生の実習指導者に特に資格がいるわけではないのですが、たいていは、さまざまな機関で行われている講習会を受けます

私の場合は看護協会の講習会を受けに行きました

たしか、臨床経験5年以上の看護師に受講資格があったように記憶しています

ですから、30歳前後の看護師さんが多かったです

4か月程度、週に2回から4回講習会がありますので、気軽に参加できるものではなく、行きたくていけるものでもなく、師長や看護部から、講習の参加を打診されて、講習参加が決まります

 

参加者が選定される基準は、「学生に嫌われない程度には優しくて、面倒がらずに指導できるヒト」というかんじです

また、どの長期講習でもそうですが、家庭の事情等で急な休みが多い人は人選からはずれます

 

師長から私に講習会の声がかけられた時には、私はすでにアラフォーでしたので、学生指導にはもっと若い人が良いと考えたのと、自分自身が実習が大嫌いだったので、指導者になりたくなかったこと、自分の子供で今どきの若者が理解を越えている存在だとわかっていたので、そんな相手をしたくなかったこと等で、すぐに

「もっと若い方が良いと思います」

と言ってお断りしました

 

けれども、師長さんは

「行くもんがおらんから、あんたに頼んどるのよ。この病棟から出さんとダメやけど、他にいないんよ。Aさんは妊婦、Bさんは鬱の休職明け、Cさんは経験年数が足りない、Dさんみたいに怒りっぽい人に行かせるわけにいかない・・・となると順番だとあんただわ」

という消去法で選ばれた、と正直に言われましたので、なるほどね、というので行くことになりました

 

青年心理学や発達心理学、教育学などの講義は大学の専門の先生がしてくれたので、面白いものが多かったです

資料丸読みの退屈な講義は、たいてい教室の一番後ろに座って家から持ってきた本を読んでたので有意義に過ごせました

 

大学の看護学部の教授、准教授がかわるがわる学生指導の講義をするのですが

「私達の仕事は、学生が看護師という仕事に対して夢や希望を抱いて卒業させることです。看護師としての実践、能力、技術は卒業してから各病院で身に着ければ良いと思ってます」

と言ってたのにはとっても驚きました

 

時代は変わったたのね・・・

 

私達の時の看護学校って、卒業して一人前にやっていくための技術をぎゅうぎゅうに詰め込むところでしたもの

点滴も採血も手術前の処置や検査介助も、とにかく全部できるようになるまで実習期間が自分だけ延長されてもやらなくてはいけませんでした

 

「とにかく今の学生は3つ褒めて1つ優しく注意する、くらいです

褒めないと出来るようになりません

小学校の頃からそうやって教育されています

自分たちが受けた実習指導方法と同じに厳しく教えようなどと間違っても考えてはいけません!」

繰り返し繰り返し言われたことです

 

もう、本当にびっくり