看護研究~結果だけなんて見れるわけないでしょう
病院内で看護研究の指導をする、という仕事をしています
これは委員会の仕事ですので、まぁ、いわば片手間、業務の合間にするはずなのですが、かなりの時間をもっていかれます
何年もやってるうちに自分が学んだことは、とにかく、少しでも進行したら見せてほしい、間違った方向に進んでしまう前に細かく修正しながら進んでほしい、それがお互い楽な道、ということです
毎月、各研究グループには、その月に進んだところまでを委員会に提出してもらうことにはなっているのですが、グループだって、仕事の合間とか時間外に残ってせっせとやっているわけですから、なかなか進まないのもわかります
けれども、なんでしょうか、何カ月も「まだ進んでません」と言って見せてくれず、こちらからは研究計画書の書き直しをお願いしている段階であるのに、ある時、結果まで出して来るグループが少なからずいます
そうなると、もう取返しがつかなくなっている場合があります
テーマと研究方法がマッチしていないのはザラですが、倫理的にやばくない?というのや、これ、もうあらためて研究として取り上げる必要なくない?というのもありますし、計画書とは全く違うモノが倫理委員会を通さずに進められていることもあります
「だから言ったでしょ、しょっちゅう見せろって、
私、何回も言ったよね?」
とキレたところで始まりませんから、ぐっと我慢して、どこまで遡ってやり直すことができるか一緒に考えます
研究メンバーさんは、指摘されると頭ではわかってくれるけど、それまでの苦労が水の泡ですので、やっぱり面白くありません
「看護研究て面倒くさい」
「看護研究ってほんと大変」
と思っているのが態度にでています
大変にしてるのは自分たちだろうーがー
と心では思ってますが、なんとか、でも勉強になった、やりきった、と次につなげて欲しい思ってほしいので、褒めて、褒めて、褒めて優しく一つ注意する程度です
今年度のグループでは、ひとつだけなかなか進まないグループがありましたが、途中でそのグループの私よりもベテランの責任者に、
「私たちの助言が必要なら区切りごとに見せて下さい、出来上がったものを直すことはお互いに大変です。定期的に出せないようなら、あなたや上司の方々が指導して完成させてください」とお願いしました。
それでも、全く連絡がないままだったのですが、先日、その責任者の方から、「カテゴライズが合ってるかどうか、結果だけみてあげてくれる?」と軽くお願いされてしまいました
研究背景も無視し、研究方法もムシして結果だけをみろと( ゚Д゚)
それにどんな意味があるのでしょう
ということで、それは病棟の方々で仕上げていただくことにしました
私のお気に入りの看護研究の本は
「看護における研究 南裕子」
あと、西條さんの本は面白いけど
SCQRMは難しい( ;∀;)